「今の会社に不満がある。自分の人生を変えたい」
「このままの人生を送っていいのか毎日悩んでいる」
自分の人生の主人公は自分。道を選ぶ、切り開く、そしてそれを決めるのもすべて自分。
でも、どうしたらいいか分からない。何をしたらいいか分からない。
現状への不満、将来への不安を抱えながら、自分の手で自分の人生を切り開きたいという強い意思を持つあなたのために記事を書きました。
私は、会社員として勤務しながら、2021年度の社労士試験に2回目の挑戦で合格しました。
結論から言うと、社労士という資格を使って人生を変えることができます。
ただ、取っただけでは変わりません。社労士は目的ではなくて手段です。あなたが、自分の力で、社労士という資格を武器にして、人生を切り開くのです。
このブログでは、
・なぜ人生を変えたいと人は思うのか
・社労士という資格を使ってどう人生を変えるか
・社労士という武器を磨く心構え
をお伝えします。
このブログを読むと、社労士試験に挑戦しようと思っている人は最初の一歩踏み出すことができます。挑戦中の人は「私の選択は間違っていなかった」と、自信を持つことができます。
社労士を取って資格で人生変わることを願うのはどんな人?
資格を取って人生を変えたいと思うのはどういう人でしょうか?2024年の社労士試験合格者のうち、年齢別では30~40歳代が61%、職業別では会社員が60%となっています。
つまり、主に現役世代が働きながら挑戦する資格なのです。そのなかには、「人生を変えたい」と願っている人もいるでしょう。
現役世代で人生を変えたいと思うのはどんな人でしょうか?
・現在の会社の待遇に不満がある人
・現在に不満はないけど将来性に悩んでいる人
・人生の変化に合わせて将来を再設計したい人
ではないでしょうか?
それぞれ、順番に見ていきましょう!
現在の会社の待遇に不満がある人
上司からの厳しい指導や、同僚からの嫌がらせを受けている。
人の入れ替えが多くて年休がとりづらい。
平日の残業も多くて帰るのも遅いし休日出勤もある。
などなど、毎日つらい思いをしながら会社に行って仕事をしているのに、待遇が良いわけでもない。
すぐにでも会社を辞めたくていつも転職サイトを見ているけど、今の会社とほとんど待遇が変わらない。給与が上がりそうな会社、職種は、どこも経験者しか募集していない。応募条件のスキルが高い。
人生を変えたいと思いながら、踏ん切りがつかない人は多いでしょう。
現在に不満はないけど将来性に悩んでいる人
会社の待遇がすごくいいわけではないが、悪くもない。仕事にストレスはないが、やりがいもない。
「今日辞めたい」というほどの強い不満はないけれど、将来に対する漠然とした不安を抱えている。
人口減による労働力の減少と、人件費の上昇の波がすべての企業に押し寄せる中、ある会社は人員の整理を始め、また別の会社は少しずつ人の作業を機械で代替するようになってきた。
ネットは「オフィスワークの仕事はAIに奪われる」という情報で溢れていて、不安をあおってくる。
今はまだ大丈夫。今はまだ…
数年後、自分の会社がどうなっているかはだれにも分からない。会社がなくなったとき、自分は今以上の待遇で次の仕事を見つけられるだろうか?
会社の将来、自分の将来の先行きに不安を感じている。すぐに人生を変える必要はないけど、そう遠くない未来に人生を変えなければならない、かもしれない。
私の周囲でも、一般企業に勤務しているサラリーマンで、将来も今と同じ生活を維持できるかどうか不安になっている人は多いです。
人生の変化に合わせて将来を再設計したい人
今の会社に不満はない。将来への不安もない。会社員としての生活は充実している。
ただ、プライベートでは心配ごとを抱えている。
社会人生活が数年、数十年と過ぎていく中で、地元を出て都会に進学、就職したころにはまったく想像もしていなかった悩みを感じていないでしょうか?
結婚して子どもが生まれて、マイホームや子どもの教育を考えて引っ越しをしたい。これまでは当たり前だった通勤時間が苦痛になってきた。年齢を重ねた親を介護するために地元に戻りたい。
会社に転勤をお願いしたいけど交渉をす材料が自分にはない。現在の会社で役職も収入も上がったため、転職をしようにも今の待遇を維持できる会社が見当たらない。今働いている都会と出身地の給与を比較すると、生活水準を維持するのが難しそう。
キャリアアップをしたいわけではないが、ライフステージの変化に合わせて生活のレベルを維持しながら環境を変えたいという人も多いでしょう。
社労士で「人生変わる」ためには何をすればいいの?
先ほどあげた人生を変えたい、変える必要があると考えている人にとって、社労士は最適な資格です!社労士という資格を使ってどう人生を変えていくか、手段をお伝えします。
・独立開業をする
・転職をする
・副業開業をする
順番にご説明しますね!
独立開業
社労士として登録している人の半数以上は開業社労士として活躍しています。
すべての社労士が登録する「全国社会保険労務士会連合会」発行の「社会保険労務士白書(2023年版)」によると、2022年現在、社労士は全国に約4万5000人おり、そのうち半数以上の約2万5000人が開業しています。
独立をすればこれまでの会社員生活とは違って、時間と場所の制約が少なくなります。育児、介護をしている人にとっては魅力的な選択肢です。
成功するには、社労士としての知識だけではなく営業力も必要になります。私の周囲でも持ち前の営業力を生かしたり、それまでの社会人経験で培った強みを掛け合わせたりして大活躍をしている人もいます。いっぽうで、事務所の収入だけで生活できない社労士がいることも事実です。
独立したら誰でも成功するわけではありませんが、これまでの社会人生活とは大きく異なる立場を得られることは間違いありません。
転職
あなたが人事部署にいるのであれば、業務の幅を広げることができます。これまでの実務経験に、高い専門知識もプラスされて周囲からの信頼、期待は高まります。人事部署にいなければ異動の希望も通りやすくなるでしょう。
会社にとって必要不可欠な人材と会社から認識されれば、引っ越しを伴う転勤を実現させるための交渉も強気でできるようになります。
在職中の会社からさらに視野を広げて、転職の選択肢も広がります。人事未経験でも人事部署の募集にエントリーできます。また、コンサルティング会社の労務コンサルタントなど、社労士を応募必須条件にしている会社にも挑戦できます。
自分にはスキルが無くて待遇アップする会社に応募できない、と悩んでいる人にとっては、社労士の資格は十分なスキルになります。
副業開業
今すぐに会社を辞めたいわけではない。毎月決まった給与を得られる待遇を捨てていきなり独立するのは怖い。
将来的に転職をするかもしれないが、まだまだ今の会社でやりたいこともある。
そういう人も多いでしょう。とっておきなのが副業です。
現在の会社に勤めながら、副業で社労士事務所を開くという道もあります。
あまり知られていませんが、厚生労働省は2027年度以降、希望者がだれでも副業ができる社会の実現を目指しています。
18年に厚生省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発行。社員に副業を認めるうえで会社が気を付けるべきポイントを示して、副業の導入を後押ししています。
実際に、社員の副業を容認する企業は2018年の51.2%から21年には55.0%にまで増加しています。
本業の収入を維持しながら副業をするのが一番リスクが低いことは言うまでもありませんね。社労士資格を持つサラリーマンに副業開業の追い風は今、確実に吹いています。
事務所の経営が軌道に乗れば独立を検討してもいいでしょう。私の知人にも、社労士試験に合格した後、会社を辞めずに副業開業をして活躍をしている人もいます。
副業開業はこれからの社労士が最初に選択するスタンダードになるでしょう。
大きくなくても社労士を取れば人生変わる一歩を踏み出せる
社労士資格を取ったら、独立、転職など、「大きな一歩」を踏み出さないといけないのでしょうか?
そんなことはありません。最初に書いたとおり、資格は武器です。正しく使えば大きな効果を発揮しますが、そもそも、強力な武器って持っているだけでも安心しませんか?
その武器は他人から与えられたものではありません。苦労に苦労を重ねて、自分の力でつかみ取ったものです。武器を手にしたあなた自身も経験値たっぷりで強くなっています。自信を持って大丈夫です。
ただし、武器に手入れが必要なように、知識もメンテナンスが大事です。何もしなければどんどん忘れていきます。毎年のようにある法改正も追いかけなければいけなません。合格後にも自分の知識を維持向上する努力を続けないと、さびた武器、つまり「ところどころ欠けているうえに古くて使えない知識」の持ち主になってしまいます。
資格という武器を手にしたら、いつでも使えるようにしっかり研鑽をしましょう。
それは足踏みをしている、ということではありません。いつでも使えるように準備をしているのです。
人生の転機はあなたが予想していないところで訪れるかもしれません。そんな時に、「待ってました!」と行動に移せるように、しっかりと研鑽を積みましょう。
おわりに。「社労士で人生変わる」ことを実現するのはあなたの努力
筆者である私は2021年に社労士試験に合格して、約3年が経ちました。
私は資格取得後、開業も転職もしていません。合格したときから変わらず、人事ではない部署にいます。
私の人生は変わらなかったのか?そんなことはまったくありません。
資格を取ったことで私の人生は変わりました。
まず、これまで社会にアピールできるスキルがなかった自分に、「社労士」の資格があるという大きな自信がつきました。
そして、自分の人生を変えたのが「学習習慣」です。社労士資格を取得するために平日2時間、土日は半日以上勉強した2年間。お正月もゴールデンウイークもお盆も、休むことなく勉強をつづけた日々は、自分の習慣になりました。
今でも社労士会が主催する研修に参加して知識の維持向上に努めたり、自分の強みを伸ばすために社労士以外の学習も幅広く続けたりしています。すべては、いつでも「その時」が来たら、転職や独立、副業ができるようにするためです。
目に見える分かりやすい一歩はなくても、「社労士にしかできない」研鑽を続けることで自分の人生は確実に変わっていると断言できます。その変化は、社労士試験に合格した日から始まりました。
いや、社労士試験を受けようと決めて勉強を始めた日から、私の人生は、それまでとは別物です。「社労士を取って人生を変える」と決めて、行動に移したからです。自分の意思で人生を変えてきました。
自分の選択に後悔はありません。ただ、もっと若ければよかった、と思います。
社労士試験に合格をしたのが30歳になった年でした。もっと早くから挑戦を始めていれば、もっと大きく人生を変えられていたでしょう。
人生を変えたいのであれば、社労士という資格は、あなたにとって十分な武器になります。そして、早ければ早いほど、より大きな効果を発揮するでしょう。
人生を自分の手で変えたいと願い、挑戦をするあなたを心から応援します!